ゼルダらしさと「適切な親切さ」について

凄いですね今回のゼルダ。ほんと凄い。大人の本気というか、ゲームはここまで来たかというか、そういうのを感じました。結構本気で人生のベスト10か、下手したらベスト5にも入るかもしれません。

何が凄いのか

自由度が凄いという記事はネット上でよくあったり、実際にプレイした方もよくお分かりかと思います。

これとかですね。

ただ、もちろんここまでの自由度って今までのゼルダでもなかったことだし世界でもあまりないくらいレベルの高いものなんですが、それよりも謎解きの具合がすごくちょうどいいことだと思うんです。

適切な親切さ

ゼルダの謎解きって、謎単体で見ると相当難易度高いんじゃないかと思ってます。もちろん謎解きとヒント自体はこれまでのゼルダでもあったことではあるんですが、ただ今作ではそこに至るまでに置かれているヒントの粒度がほんとに細かいんです。

祠の中にポツンと燭台が置かれている。じゃあこの燭台の火を使って何かできるのではないか?

宝箱から消耗品が出てきた…ハズレか?いやもしかしてここで使えばいけるのでは?

道中で同じ様な攻撃してくるやついたけど、このボスも同じやり方で避けたりできるのでは?

みたいに、無駄なヒントとか単に置かれてるだけのオブジェクトがほとんどなかったりします。(武器は耐久度っていう仕様があるためそのへんにあったりしますが、それでも敵の集落に武器として置かれてるとか過去に何らかの戦いがあったと思しきところに置かれてたりとか)

たいまつ一本にしても意味がなく置かれているっていうところはないくらい。

だからこそ(大きな声では言えませんがどうしても分からなくて攻略を見ちゃった祠もあるのですが…)、攻略見てクリアした時は「あー!ヒント丸見えだったのに!」って後悔するんですね(笑)。

もちろんラストバトルでは今までやってきたことの総決算。「ここまで来たお前ならどうやって倒すかわかるだろ?さあガノンを倒して世界を救ってこい!」って言われてるみたいで燃えますよね。

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けものフレンズ完結記念!作中で示唆された謎とその答え合わせ

けものフレンズ、終わっちゃいましたね。さみしい。放送中に見ながら疑問点をメモしてたのですが、答え合わせも兼ねてその疑問点と答えを残しておきます。

疑問点

ボスがなぜボスと呼ばれているのか(自称はラッキービーストだけど、そもそもけものとはコミュニケーションしてないのでしらない)

これについては謎。作中でも明確な答えはない(はず)。フレンズが自然発生的に言い出しただけ?

「これ以上逃げられたらパークの危機なのだ」(一話次回予告より)

単にアライさんが勘違いしてただけでしたね。かばんちゃんを帽子泥棒だと思っていたのでそう言ったけど、実際はヒト(恐らくミライさん)がフレンズ化しただけだったという。ちゃんと謝れるアライさんえらい!

ボスが羽に反応する理由

羽根が二つ揃った後に暫定ガイドとして認定した(しかもその前に羽根つき帽子をかぶったシルエットがボスの目にうつる演出付き)ので、あの帽子自体がスタッフ認証になってるのかも。

ボスの目が虹色に光るのは何なのか

通信してましたね。最終話でのあの流れ素晴らしかったです。

「あんなものを持ち込んで」というみらいさんのセリフ

フレンズが避難してからとはいえ、と言っていたのとB2らしき全翼機の残骸から、爆撃のようなものがあったのではないでしょうか。とはいえこれは謎っていうより展開を示唆する、くらいのレベルな気がしますね。

作中で明言されていた事柄

トキは動物の時のことを覚えている(動物の頃より便利に飛べる、というセリフ)

サンドスターが気候などを変化させている

サンドスターには、ボスにとっても謎が多い

このへんは作中で明言されてましたが、単にそうであるという事実っぽいですね。最終的にサンドスターまわりや、セルリアンの生まれる理由、行動目的などほとんど不明なまま終わってしまいました。ちょっと残念ですね。アプリ版が続いてればあるいは…。

セルリアンは人の近くにいる

これも最終話で言われてましたが、本当は逆で、セルリアンの近くに人間がいて観察などを行なっていた、ということでしたね。

昔、港で人間が目撃された

ミライさんのセリフと照らし合わせると、爆撃とほぼ同時期に人間が船で島から脱出したものと思われます。これ割と重要だと思うのは、逃げだしたっていうことはどこかにいるってことですよね。ストーリー上は最後まで見つけることはできなかったけど、恐らくどこかにはいるという余韻を持たせて終わっている、という、きれいな終わり方だったと思います。

世界は広いしまだ会ったことのないフレンズもたくさんいるしトラブルもたくさんあるだろうけど、でもかばんちゃんとサーバルちゃんならきっと乗り越えてくれるだろうと思います。

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「ゼルダの伝説 breath of the wild」豊潤なスクリーンショットの世界

大仰なタイトルつけちゃいましたが、Switchにはハッシュタグ投稿機能がありまして、#BreathoftheWildを眺めてると楽しいよ、というそれだけの話です(笑)。他にも面白いの沢山あるので、是非みてみてくださいー!

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買いました。

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ゼルダです。

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switchです。

うそです。逆ですね。

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つなげます。

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こうです。

大変面白いですね。と言いたいけど始めたばかりでよく分からなかったりします。評判とかえらいことになってるので、大変たのしみです。

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↑転売値になってるので注意!ニンテンドーストアで買うとよいです。

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↑進めたらちゃんとレビューとか書いていきたい。

電動歯ブラシデビューしました!「ブラウン オーラルB」

「ブラウン オーラルB」で電動歯ブラシデビューしてみました

電動歯ブラシは以前から何となく気になるな、とは思ってましたが、比較的安め、かつ取り回しが楽そうなのを見つけたのでお試しのついでで買ってみました。

結論からいうと、初めての電動歯ブラシとしては充分オススメできるのではないかと思います。ただし、上位機種との比較とかしているわけではないのでその点はご容赦ください。

購入を決めた理由

電動ブラシ自体にはデメリットもあると思いますので、とりあえず想定していたデメリットを挙げてみます。

  • 本体が高い(いいやつだと二万くらいとか)
  • 充電式だと水回りに置くものなのでちょっと怖い。あと持ち運べない。
  • 例えば二万のを買っちゃうとバッテリーが死んだ時にダメージがデカい
  • ものがものなので買う前にお試しとかできない

というあたりでしょうか。

ただ、この「オーラルB」であればAmazonだと千円程度、電池式ですしもし壊れたり合わなかったりしても諦められる、ということでお試しの意味も込めて買ってみました。

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一緒に買った「バードマン」面白かったですよ。おすすめ。

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「わらかめ」とは一体。

使用感とか

まだ買ってから数日なのであまり言えないのですが、使用感はかなり良好です。歯医者さんでよく歯ブラシを歯に押し当てがち、と指摘されていたのですが、これだと押し当てすぎることはないのでその点も良い点かと思います。よく言われるという方はこれ(に限らず電動歯ブラシ)いいんではないでしょうか。

ランニングコストに関してもかなり安くおさまります。乾電池は一日二回使用で一ヶ月持つそうなのでそのタイミングで数百円、三ヶ月に一回ブラシを変えるとしても安いもので12本398円、良いもので3本2450円です。(えらいブラシの値段差でかいな…)

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電池は単三電池二本、底から入れます。開ける時にバキッとかいきそうで若干こわいのですが、凸部がある柔らかいプラ素材のところが押せるようになっており、そこを強く押すと簡単に開きます。

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うごくぞ。

二分経過すると、ブッブッブッと振動パターンが一瞬変わるので経過時間が分かるようになってます(かなりわかりやすいです)。ブラシの交換時期は色でわかるとのことなんですが、ブラシ真ん中の穴みたいな部分から分かるのかな?

また、Amazonのレビューを見ていると、上部から歯磨き粉が伝って中に流れ込んでいるのでは、というものがありましたので、保存する時はブラシ部分は外して置いておくといいのかもしれません。

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これが上述のちょっとお高いブラシ。次はこれ買ってみようかなあ。

ハイペリオンの没落が売ってない!

できれば新品で買いたいのだけれども、Amazonにも新品が売ってない…。自分用のメモも兼ねて書いておきます。上巻の手前のがシュライクで、下巻の奥のがアウスターかなあ。イマジネーションが膨らむ良い絵…さすが生瀬さん!

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「セッション」を評価しない理由

 ララランドがめちゃめちゃ人入ってるらしいので見に行くか、ということで、予習ついでに「セッション」を見ました。すごいざっくりあらすじを書くと、「音楽学校に通っているドラマーの主人公が教師のスパルタ教育を乗り越えてその教師を見返す」みたいな感じでしょうか。

ただ、結論から言うとぼくはこの映画、あまり評価できませんでした。

ここから最後まで全てネタバレするので、未見の方はご注意下さい。

菊地成孔vs町山智浩論争について

公開当時、ジャズに限らず広いジャンルで活躍しておられる菊地成孔さんと、映画評論家の町山智浩さんの間で議論が起きていました。菊地さんのブログからは当時の記事が消えているようなのですが、町山さんの方は残ってるので、なんとなく雰囲気はつかめるかと思います。

菊地成孔先生の『セッション』批判について - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

『セッション』菊地成孔さんのアンサーへの返信 - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

菊地さん側の主張(と思われるもの)をざっくりまとめると、

  1. ドラムが下手である(速度ばかり気にしてグルーヴとかがない)
  2. 選曲のセンスがない、ジャンルぐちゃぐちゃ
  3. 作中で描かれるジャズ観が白人的である

あたりでしょうか。

個人的には1は映像としての見せ方を考えた結果(グルーヴがない!って映像としては見せづらい)ではないか、というのと、23についてはぼくがジャズ史に詳しくないのであまり語れないのですが、上記のブログを見ていただけるとスムーズかもしれません。

では何が問題だったのか

なんか…脚本がめっちゃふわっとしてるんですよね…。中盤からストーリーの軸とか支点みたいなところがどんどん曖昧になっていくんです。

転換点になるのが主人公が事故にあうあたりからでしょうか。コンテスト直前、向かってる途中でバスがパンク。レンタカーを借りて何とかたどり着こうとするところでトラックと衝突してしまいます。なんとか会場には着くんですが、血まみれで服もはぼろぼろのやつが上がってきたら普通止めるでしょ?

当然うまく叩けずで、それを見た教師が「お前はもう終わりだ」って言うんですね。逆ギレした主人公が教師につかみかかって退学になってしまいます。主人公の父親はそれに腹を立てて、主人公を守るために過度な指導はなかったかを聞き告発することで、最終的には教師は罷免されてしまいます。

その後偶然街のバーで主人公と教師が再会し、過去の非をある程度認めるような発言をしつつも、「チャーリーパーカーは上手い演奏が出来なくてシンバルを投げつけられたからこそ死に物狂いで練習をしてああなった。そこで上出来だって言われてたらチャーリーパーカーはそのままだった」というふうな事を言います。この辺だけ見ると確かにそうか、とも思えるかもしれません。その後に自分が指揮をしている別のバンドのドラムに主人公を勧誘します。

これで終われば和解の話なんですがさらにどんでん返しがあり、そのステージ上で突然みんなが知らない曲を演奏しはじめます。歩み寄る教師が鬼の形相で「密告者はお前だな」と言って、主人公は当然合わせられなくてがたがた。

と、ラスト直前までストーリーを書いてしまいましたが、事故と本音を語るシーンとどんでん返しのシーンってストーリー上噛み合ってないんですね。特に最後の演奏ががたがたになるところは指揮者としてはどう考えても「あいつの指揮がだめだったぜ」っていうデメリットの方が大きいし、主人公を潰すための悪役として描かれるならバーのシーンは別に要らなかった。やっぱり軸が通ってない感じがするんですよ。

次のチャーリーパーカーは、自分が下手な演奏をしてしまったら猛特訓を始めるかもしれない。殴られても椅子を投げつけられても次の日には立ち上がっているかもしれない。でも事故はあくまで事故だし、曲を教えないなんてのは単なる低レベルな嫌がらせじゃないですか。おれそんなんされたら普通にキレて帰りますよ(笑)。

どこかは失念しましたが「実は主人公は交通事故で死んでてその後は全部夢なんじゃないか」って書いてあるブログがあって、さすがにありえなくて笑ってしまったのですが、そのくらいなんだか現実味がないのも確かです。

その後にラストシーンを迎えるのですが、がたがたになって一度は降りたステージに再度向かう主人公、「指揮なんか知るか」とばかりに勝手にドラムソロを叩きだして「合図するから合わせてくれ、曲はキャラバンだ」っていって完璧なドラムを叩く。それを見て微笑む教師。最後の曲、恐らくは原題にもなってるwhiplashが始まろうとする、指揮者が腕を振り下ろすシーンでしめ、という流れです。

町山さんは

 先生はまたうなずきます。わかった。お前の怒りはわかった。悪かった。悔しいが認めよう。お前の勝ちだ。

 二人は思わず微笑んで見つめ合います。

 格闘家たちがパンチを交わし合い、技をかけあった戦いの果てに世界のすべてを忘れてしまうように。

 楽しい。

 音楽は楽しいんだ。忘れてた。

 学校なんかどうでもいい。もう、憎悪も恋の悲しみも敗れた夢もふっとんだ。いま、演奏しているのが楽しい。

 と書いておられますが、ぼくにはどうもそうは見えないんですよ。なんていうか、憎い憎いあいつに何とか復讐できたけど自分の手は血で汚れてしまった、みたいな。相手を見返してやろうみたいな、何か暗い欲望しか感じないんですよね。

例えばここで「早さばかり求められてたけど、実はバンドとの一体感、フィーリングがぴたっと合う、そういうことの方が重要なんじゃないか、っていうラストであれば分かります。鬼教師の教えを自分の中で昇華させてるわけです。ぼくも昔バンドやってたので音がハマる気持ち良さは分かりますし、DJやってて曲と曲が組み合わさって新しい曲みたいになった時の多幸感みたいなものも分かります。

でもこの映画でやってることはそうじゃない。長々と勝手にドラムソロをやってバンドを仕切りはじめて、技術で相手を上回るってだけ。叩きのめしたいだけなんです。一人で勝手に先走ってるだけなのにセッションって言うのかよっていう(笑)…まあセッションは邦題なんですけどね。

菊地先生のおっしゃる「グルーヴの神」が降りてきたのです。物語においては。

断言してもいい。音楽の神はそんなところにはいない。拍と拍の間に、ブレッシングの後ろに、長い長いリバーブの後ろに、静かに微笑んでいる。

良いところもあったよ

カメラワークは凄かったよ

静と動の切り替えとか、シンバルについた汗とか、体から飛び散る汗までとらえたカメラはすごく良かったです。

最後の方でドラムと指揮者の手を交互にパンして写すシーンがあったのですが、どんどん早くなっていくテンポにぎりぎりでカメラが追いついていて、見ている方のテンションも上がるというすごいシーンでした。

演技もよかったよ

鬼教師、フレッチャー先生を演じるJKシモンズは怪演といいますか、ものすごい怖かったですね。ぎりぎりサイコパスかそうじゃないか、くらいの。

主人公のマイルズテラーもいいですね。鬱屈した感じがありました。ドラムは元々やってた上に毎日練習して、さらに劇中で手を血まみれにしながら叩いているシーンは血のりとかじゃなくて実際の血だそうです。

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