客をナメてるやつは腹がたつ。

この記事は最終更新日から一年以上が経過しています

二ヶ月ほど前、宮森はやとさんというブロガーの方がこういう記事をアップしていました。

www.miyahaya.com

※正直この人ヒップホップ自体ナメてんなとか思いますが、そこまで言及しだすと話が長くなるので触れません。言いたい人は個別に思う存分ディスろう!

31歳からラッパーを目指すという事についてはまあ僕も否定はしません。齢を取ってから音楽家になった人はあまり思い浮かびませんが、漫画畑だと青木雄二先生なんかではデビューが大変遅かったことでも有名ですね。

ラッパーに憧れていたと言ってる割に、「YO!YO!と韻を踏むミュージシャン」というヌルい表現をしてるあたりもまあまあ許せるラインだと思います。表現上わかりやすいとかもありますしね。

目標が武道館でライブ、という所では苦笑してしまいましたが、理想がたかいのは良いことです。

そんな宮森さん、二ヶ月でこんな記事をアップしています。

www.miyahaya.com

最初にこの記事を読んだ時はちょっと腹が立ちました。

「ぼくってラップで世の中に言いたいことってそんなに無いな」と気づいてしまったんですよね。

っていうあたりで、この人好きって言ってる割にラップ / ヒップホップの事あんまり知らないんだなと想像がついたから。(思い返してみよう。スチャダラは何についてラップしてたか?デラソウルは何についてラップしてたか?)

次に、あーよく考えるとありがちなワナビパターンだなと思ってちょっと笑いました。高校生くらいだったらいいけど、30歳過ぎてこれは痛いけどまあまあ…。

ただ、よく見てみるとめちゃめちゃ腹が立ったのはこの部分。

決まっていたLIVEにも出演は致しません。

多分下記のエントリで挙げられているライブの話だと思うのですが、

www.miyahaya.com

お前300人集めるってどういうことか分かってんのか?

普通に入場無料のイベントやっても300人なんて来ませんよ。ましてや客は入場料払って来てるんです。
地元とかで地味にイベントを何回も何回もやって、それでお客さんに入場料以上に楽しんでもらってまた次にも来てもらって、それがまた評判に繋がって有名な人にも出てもらえて、またお客さんが来てくれて、っていう果てしなく地味なループの結果が300人なんですよ。

バンドやってる人とかDJやってる人とかなら分かってもらえると思うんですけど、世界でそういうのやってる人の半分以上は固定客ついてないと断言してもいい。そんな中でほとんど自費持ち出しでカツカツになりながらも「おれはこういうの好きだから」「せめて来てくれた人には値段以上に楽しんでいってもらいたいから」っていってやってるんですよ。自費っていうのはライブハウスの費用はもちろん、バンドだったら楽器とか機材、DJだったらレコードやCDは当然のように自前です。人によっても違いますが、ギターやベースだったら弦は消耗品だし、スネアも割れる。DJだったら古い曲ばっかりかけるわけにはいきません。月に一万円で済んだら安い方じゃないでしょうか。

それで「ブログやってます」「ラッパーはじめました」で、「やっぱりラッパーできません」で出ないのは、はっきり言ってお客さんナメてるし、人をナメてるとしか思えないです。

上にも書いたけど、高校生とかじゃないんだからさ。もうちょっと自分の言う事 / やる事には責任もとうぜ。